NG／入らなかった彼是
その１．青年期＜自然界に背く者＞ＮＧ
･･と、不意に私は足を止める。
カサカサって何だか嫌な音･････振り向きたくない、見たくない。
「ひ･･ひとつ質問です。
私の後ろにいる奴って私が苦手なアレ？」
「う、うん。姉ちゃんは見ない方が良いと思うな」
「俺達で片付けるから、は下がってろ」
「････あ、ありがとう」
予想通りやっぱりゴキ。
やっぱり隠してあるだけに掃除なんて出来てないんだよね？
だからこんなトコにゴキが繁殖してるんだよね？
あーもぉ考えただけでキモチワルイー！！！
なんて考えながら同じくゴキが苦手らしいニーナと一緒にリュウの影に隠れて暫く待つ。
爆弾を投げたのか、ボンッて爆ぜるような音がしてカサカサ動く音は静かになった。
「もう良いよ、姉ちゃん。ニーナも」
「････ホント？」
苦笑するリュウの顔。
恐る恐る見れば、跡形もなく消し飛んだのかゴキの姿は無かった。････よ、良かった。
でもまたこんな風に相手しながら先に進んでいくのかぁ。
あ、何だかちょっと気分が沈んできたかもしれない。
ニーナと私はゴキから逃げて、モモは意外と平気なのか普通にバズーカで対処してた･･凄いなぁなんて感心。
こんなんじゃダメだなぁって分かってるのに･･どうしても昆虫、特にゴキは苦手なんだよね。
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作者コメ
プラントの地下もそういや某Ｇが出て来たよなぁというノリで書いてみました。
文章の長さと隙間が無かった＋これ以上Ｇの話題出すのも何となくなぁ･･と思って自重する事に（笑
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その２．青年期＜己という存在を＞ＮＧ
「様、ちゃんと食べてるアルか？」
「え？」
思わぬ声に瞠目した。料理長･･もしかして私の事覚えてるの？
「あ･･うん、大丈夫だよ。ちゃんと食べてるけど･･あの･･･」
「なら良かったアル。ワタシいなくても駄々こねないでしっかり食べるヨロシ」
言ってわしゃわしゃと頭を撫でられた。
見れば先に下へ降りたのか２人の姿は見えない。
「昔は何かあるとすぐ“パエリア”って言ってたネ、懐かしいヨ」
「あはは･･だって私まだ料理長のパエリアの味覚えてるよ？
それ位、大好きなんだから･･」
「また食べに来ると良いアル。
様の大好物、用意して待ってるヨ」
「本当？そんな事言ってくれたらコッソリ食べに行っちゃうよ？」
「そしたら楽しみに待ってるネ」
「･････うん、ありがとう！料理長」
ただ何度も頷いた。
本当に･･･あぁ、何て懐かしいんだろう。
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作者コメ
最初はお父ちゃんに呼び止められるイベントは無くて、こっちが起こる筈でした。
個人的に何となくこの先が上手く続かなかったのでカット。
お父ちゃんイベント（ぁ）投入にしました。
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その３．青年期＜もうヒトリの＞ＮＧ
「でもモモの新しい武器が手に入って良かったね」
「えぇ。これ今までのゴースト鉱とは違ったエネルギーみたいねぇ。
どんな威力があるのか楽しみぃ～！」
“オレンジ・シェル”という名前のエネルギー鉱は今まで見ていたゴースト鉱とは違う輝きを見せていて、モモ曰く“新しい発見”みたい。
今からどんな威力があるのかとか、どんな作用が生まれるのかとか楽しみだって嬉しそうに何度も語ってくれる。
うん、でもちょっと落ち着いてくれると嬉しいんだけどね。
何だか色々緊張してた筈なのに全部吹き飛んじゃった。
「･･･何かしらこの植ぶ･･･きゃっ！？」
「ニーナっ！！」
扉を塞ぐ植物の蔓にニーナが手を伸ばす。
まるで意思があるような蔓が手に纏わりつこうとして、直前にリュウがその手を押さえた。
あ･･･危なかったぁ。もしあの蔓に捕まってたら大怪我してたかも。
「ふっふっふー！
此処は早速新しいエネルギーを試してみる時ね！！」
･･･て、モモは凄く楽しそう。
さっき手に入れたエネルギーをバズーカにセットしてそれを植物に向ける。
「また反撃とかされるんじゃねーのか？」
「失礼ねー！そんな事無いんだからーっ！！」
──ドォン･･ッ！
まるでレイへの怒りを植物にぶつけるような勢いでバズーカを撃つ･･･のは、ちょっと怖いと思うんだけどな。
それでもモモの読みは当たったみたいで植物は一気に燃え広がってピクリとも動かなくなった。
中へ入ると木々に覆われた部屋。
先へ進んでいけば上へ行く乗り物で“エデン”に行けるみたい。
エデン･･･楽園という名の場所、か。
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作者コメ
『もうヒトリの』の１話に使う予定でした。
何だか長くなって１話の区切りが悪くなったのでカット。
個人的にレイとモモの掛け合いは好きだったのでちょっと残念。
こんな事があったと笑ってやってください。
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