NG/もうひとつの可能性
その1.終章‐05/NG
『・・・、お前がいたからフォウル様はヒトを信じられていた』
「うん」
アタシがヒトで、フォウルに纏わりついてて、ずっと笑ってて、友達だって言って、だからきっと・・・。
「なんて頷いたら、アタシただの自意識過剰じゃない?」
『・・・・・・・とにかく行け』
「あはは。ごめんごめん」
またシリアスぶち壊した?だって久しぶりにアーターに会えたから・・・ついつい。
それに、大丈夫だって信じてるから。リュウもいる、アタシもいる。それから・・・マミも。
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作者コメ
とにかく、ノリがギャグ過ぎたかな?と言う事で没。
アーターやオンクーと喋る時の彼女は非常に軽いノリになってしまいます・・・何故だ!!
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その2.終章‐07~08辺り/NG
「ごめん・・・ごめん、皆」
アタシ・・駄目なの。主の命令には逆らえないの。
ずっと分かってた。知ってて、だけど・・もしかしたらって思って・・・でも・・・。
「お願い、逃げて」
アタシが皆を殺してしまう前に。
「お願い・・逃げて・・・っ!」
叫ぶ。アタシの・・ガーディアンじゃない、アタシとしての言葉。
だけど同時に身体が動く。主の命“ヒトを滅ぼせ”という言葉通りに。
「待ってけろ!!!」
──あ、マミ?
“マミを護れ”
マミの姿を確認したと同時に身体が止まる。ずっと前の言葉。主からの命。
良かった・・・止まった、止まれた。
絶対にマミは傷つけられないから。大切なヒトだから・・良かった。
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作者コメ
一番最初はこうなる予定でした。ガーディアンとヒトとの狭間で悩んでもらおうかなぁ・・と。
フォウルの時か完全体の時かで悩んでたのですが・・気付けば入れる場所自体が無くなってて没に。
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以下、R-15(寧ろ18?)の勢いな暴力表現有ります。
苦手な方はご注意下さい。
その3.終章‐02/NG
──...ゴキャ
鈍い音。首の骨が砕けた音。・・・・いいや、そのまま頭も潰しちゃおうかな。
分からない時は完全に殺しとかないと駄目だよね。
戦争の時に学んだ事。死にかけが一番油断出来ない。
頭部に手をかけて・・・・別の手がアタシを掴む。誰?
「サイアス?」
何で邪魔するの?
「如何して?どうせもうすぐ死ぬのに?」
首の骨を砕いたんだから、きっと助からない。頭ぐったりしてるし。
何でダメなの?これ以上如何したって・・・もう死ぬんだから。
あ、もしかして死んでるのかな?よく分かんない。まぁ良いや。
「手、どけてよ」
すごく邪魔なの。コイツを壊すのに・・・・。首を横に振るけど、でも駄目だよ。もう全部遅いの。
だってアタシは殺したから・・・マミを害する存在を。
アタシは全うしなくちゃいけない。フォウルからの命を──“マミを守らなきゃ”
・・・・ううん、違う。それだけじゃない。奥底にある黒い感情。
手に伝わる失われていく体温。死んでいくんだって、じわじわ、失われていく生命の感覚。
あたしを嬲り殺した存在が、アタシに殺された事実。
アタシの頭の端っこで、アタシが哂ってる。
──ざまぁみろ
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作者コメ
ユンナ殺害イベント。ただしとってもダークで恋愛イベントに発展しないので没。
あんな形になりましたが・・・・これはこれで有りといえば有りだったと思っている作者です(ぁ
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