鳥篭の夢

NG/本編崩壊前



NG01+漂着先の縁/5


と、唐突にガウがしゃがみこみました。
どうしたんでしょう?何か踏んづけたとか??

「大丈夫ですか?ガウ」

振り返ったガウはもの凄く悲しい顔をしていて・・・。

ぐう。

と、お腹の鳴る音が響きました。

「ウウウ・・・はらへった」
「あらら、それは困りましたね」

今まで沢山運動・・・もとい、大暴れ・・・もとい、魔物を撃退してくれたのでお腹が空いてしまったんですね。
ぱたぱたとズボンや上着のポケットを叩いて・・・ああ、良かった。1つだけ飴玉が入ってました。
あちこちにちょっとした物を仕込んでおくのは子供の頃からの癖みたいなものですが川に流されても湿気らない物で良かったです。

「ガウ、飴ですが食べますか?」
「あめ?」

食べたこと無いですかね?手のひらにコロリと飴玉を乗せれば、不思議そうに匂いを嗅いで口の中に入れました。

「・・・っあまい!うまい!がうー!」

ぴょんぴょん飛び跳ねて、喜びを表現しているのはとても可愛らしいなと思います。
並んだら私より身長ありますけど、なんだか挙動がそれを感じさせないと言いますか。

「もう飴は終わりなので、モブリズに着いたらまた探しましょうね」
「さがすー!」

まだまだお腹も空いてるでしょうからご飯も探したいところです。
まぁその前に鞄と剣と、マッシュ達も探したいのですけれどね?

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*コメント*
長くなりすぎたのでカット。ガウは可愛いのでつい絡ませたくなります。
多分これがヒロインさんが懐かれた理由の1つ。
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NG02+漂着先の縁/5


がっしりと抱き締められて、いやこれもさっきガウがしてくれてましたね。
ガウよりはずっと衝撃も無いし振り回されないから目も回りませんが、正直に恥ずかしくて仕方ないのですがっ!

、平気か?!」
「は・・・はいっ」
「怪我もしてないな?・・・はー、良かった。
目が覚めたらだけいないから心配したんだぜ」

“探したが剣と鞄だけあって驚いた”と続けるマッシュに・・・わわ、本当ですか!?

「剣とかマッシュが持っててくれたんですか!?」
「ああ。今はカイエンが持ってる・・・って、さっき思い切り走ったから置いてきちまったな」

来た場所へと視線を向けて・・・ああ、確かにこちらに向かってくる姿が小さく見えますね。
カイエンさんもご無事みたいで本当に良かったです。

、つぶれる。はなせ」
「ゎ・・・ガウ?」

引っ張られて、ガウに強く抱き締められました・・・が、正しく言えばやや首を絞められている感じになってます。

「ガウ、まもる」
「はあ?」

キョトンとしたマッシュに、あくまでもガウは警戒してますが・・・。
ガウ、覚えてますか?マッシュは探してた人ですからね。“グルル”なんて唸ったら駄目ですよ?

「お2人とも、一体どこまで走るのかと思いましたぞ・・・」
「カイエンさん!」
「おお!殿、ご無事で何より!
・・・して、その状況はどうしたでござるか?」

冷静なツッコミありがとうございます!
そしてマッシュに唸っていたガウは急に私を離すと、カイエンさんへと一直線に近付きました。

「ござる?」

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*コメント*
take1。うちのマッシュさんが全然自重しないので没。
ヒロインさんの「は・・・はいっ」の所は実は何パターンかありました(笑)
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NG03+行方を求めて/1


「何故黙っていたんだ?」
「何故・・・ですか?」

そんなの簡単でしょうに。

「では何故、打ち明けると思われるんですか?」

疑問を疑問で返します。
意図など、王であるエドガーさんならば容易く汲めるでしょう。
私は戦いに駆り出されるなんて嫌なんです。人殺しにこの力を多用したくないのです。
そして何より、力を持たない方々に知られたくない。サマサの村を守る為にも。

「・・・それでも共に戦ってくれただろう」
「意味合いが変わりますよ。
私は自分の意思で戦いたいだけで、戦争の道具にはなりたくないですから」

バナン様にアテにされるなんて真っ平ごめんですし。

「そんなつもりは・・・」
「エドガーさんには無いかもしれませんね」

ああ・・・。

「だけれどそうしようとする方は少なからずいらっしゃいます。
気付かないだけですよ。皆。
自分には無い強大な力を目の当たりにすれば、まずは畏れますから」

それが敵でも味方でも。

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*コメント*
真面目すぎて耐えられなくて没。
仲良くしたかったので、はぐらかす方向に切り替えました。
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NG04+行方を求めて/3


「ねえねえ」

くい。と、服の裾を掴まれて視線を落とせば、私をじっと見つめる女の子がいました。
しゃがんで目線を合わせれば、嬉しそうに愛嬌のある笑顔を見せてくれます。

「おねえちゃんは、あの子のおともだち?」
「あの子、ですか?」

どなた様でしょうか?この女の子の周りには蝶々位しか見えないのですが・・・。

「あのね、あのね!あの子はおそらをとんでいたの!
ふわふわってひかっててね、それからねー、アタシの目のまえにきたんだよ!
みんなが“ひかりのカイブツ”とか“こわい”っていってたけど、そんなことなくってね!
すごくきれいで、すごくやさしいかおしてた」

ニコニコと笑顔で語る姿に、恐怖も畏れもありません。
光の怪物・・・それはきっと姿を変えたティナの事なのでしょう。

「でもね、でもねぇ、かなしいかおもしてたの。
おねえちゃんと、おんなじかお」

ぎゅっと手を握ってくれて。ああ、心配させてしまいましたね。

「ねぇ。おねえちゃんは、あの子のおともだち?」

同じ質問。だけれど私はそれに1つ頷きました。

「そうですね。とてもとても大切なお友達です」
「やっぱり!おねえちゃん、あの子とおんなじだと思ったからね。
とってもとってもやさしくて、あったかいなって思ったからね!」

“だからおともだちだと思ったの”と、女の子は笑顔のまま続けてくれました。
同じ・・・とは、もしかしたら魔導の力でしょうかね?子供ならではの感覚の鋭さなのかもしれません。

「その子が何処に行ってしまったかはご存知ですか?」
「えーっとねぇ・・・あっち!あっちのお空にぴゅーって行っちゃったの!
きっとおねえちゃんとはぐれて泣いてるよ。はやく追いかけてあげてっ」

はぐれて泣いている・・・でしょうか?
そもそも悲しませたのは私ですし。

「おねえちゃん?」

不思議そうに首を傾げる姿。それに一度微笑んで見せて、女の子の頭を撫でました。

「いいえ。ありがとうございます。
頑張ってすぐに追いかけますね!」
「うんっ!」

バイバイと手を振って女の子と別れて───あっちは南、でしたかね。
思わぬ情報を手にいれてしまいました。小さい子と侮る事なかれ。
子供は大人よりも物事を純粋に見ていますから・・・ドキッとさせられます。

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*コメント*
情報収集にてお花畑の女の子。
この後ロックが来てくれなくなって詰んだので没に。
女の子、可愛く書けたと思ったんですけどねぇ。
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NG05+行方を求めて/5


「何だか、雨というか・・・水にご縁がありますねぇ、私達は」

“川に流されたり、滝に飛び込んだり、海溝を渡ったり、雨に降られたり”
続ける言葉に、確かにそうだな、と笑いながら返す。
しとしとと降り注いだ細雨はそこまでの勢いは無いにしても、全身を濡らす程度には量がある。
の髪の毛や衣服が濡れて肌に張り付いているのは少し・・いや、かなり色っぽ────違う。
とにかくは厚着だから服が水を吸って重たそうに見えた。

「びしょ濡れだな。大丈夫か?」
「はい、水濡れ厳禁の荷物達はちゃんと防水布で包んでますから・・・」
「いや、そうじゃなくて」

何故は自分を疎かにするんだ。
両手で頬を包めば、ヒヤリとした感触。あーほら、こんなに冷えてる。

がびしょ濡れだろ?」
「・・・・・・いえ、それはほら。マッシュや皆さんも同じですし」
「このままだと風邪引くな。早いとこ宿に着きたいが・・・」
「そうですね。セリスさんとか、あの格好は寒そうですし」
「だーかーらー・・・は自分を省みろっ!」
「きゃあっ!?」

自分の事をあくまでもスルーする姿に、流石に少し腹が立つ。
ひょいと抱きかかえてコツリと額を付ければ、青みがかったグレーの瞳が困惑の色に揺れていた。

「薬師に何かあったら本末転倒だろ?
健康第一!自分を大事にしろよ、は!」
「ぅぅ・・・すみません」

“そんなつもりでは”とゴニョゴニョと小声で言い訳をする姿はとんでもなく可愛いが・・・。
いや、そうじゃなくて。


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*コメント*
マッシュ視点。小話書こうと思って断念。
彼の思考には大抵“ヒロイン可愛い”成分が入っています。
あと、やたらおかん成分も。
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NG06+縁を手繰る先/1


はい。私も出来る限りのお手伝いが出来ればとは思ってました・・・・・・が。

「「ラーラーラーラー・・・」」

なぜ私までセリスさんと一緒にレッスンを受けているのでしょうか?

「ほら、さん!こっちこっち、このバミテの上で踊るのよ」
「あの・・・」

何故、私の立ち位置が?そしてバミテとは一体・・・?
え、踊るんですか?誰が?私が??

「これがさんの衣装ね!」
「マリアさんっ!ちょーっと待ってくださいっ!」
「え?」

聞き捨てならないです!流石にこれ以上は!!

「発声はまだセリスさんのお付き合いと思えば納得できますが・・・。
何故に私の立ち位置と衣装があるのかお伺いしても宜しいでしょうか?」
「あら、ダンチョーさんから聞いてなかったかしら?
台詞は無いのだけれどダンスシーンに出る筈だった子が捻挫で動けなくなっちゃって・・・。
ダンチョーさんに相談したら、セリスさんとご一緒されてた方に頼んでみるって。
・・・・・・あら?さんの事よね?」
「ああ。そういえばまだ話してなかったな。
いやすまない。マリアの言った通りだ、この芝居を成功させる為だと思って是非お願いしたい」

何て今更な!そして、それだと・・・・。

「・・・・発声練習は必要ないですよね?」
「折角だから一緒にしたら良いと思ったのだけど」

あ。こちらは本当にお付き合いしてるだけのヤツでしたか。
ゲンナリとしているとひょっこりとエドガーさんが顔を覗かせます。

「おや、良いじゃないか。
舞台に出るなんて滅多に出来る経験ではない。出てみたらどうだい?」
「あまり目立ちたくはないですし。
お怪我をされているのであれば、寧ろその方を治してしまいたいのですが」

魔法を使えないのは勿論承知していますが、それだけじゃないですからね。
ポーションとか特製の湿布とか、色々ありますよ?
ジトッとした視線を向ければ、エドガーさんはくつくつと楽しそうに笑います。

「治ってすぐダンスをすればまた痛める可能性もあるからね。
どちらにせよ暫く休ませた方が良いだろうな」
「んん、それはそうなのですが・・・他人事だからって楽しそうですね?エドガーさん」
「いやいや、そんな訳無いだろう?」

口元が緩んでます。
そうお伝えすれば“おっと”と言って手で隠して・・・やっぱり楽しんでるじゃないですか。

「それに私、ダンスなんて踊れないですし・・・」
「大丈夫!さん、体幹良さそうだから教えてあげるわ!
セリスさんもそろそろダンスの練習をする予定だったし」
「マッシュもが芝居に出るとなれば楽しみだろう?」

「ん?」
「がう?」

そんな唐突に話題を振らないでくださいっ!
セリスさんのお付き合いをしていた為にガウと遊んでくださっていたマッシュの顔が此方に向きます。
ガウもマッシュに肩車されながら不思議そうに首を捻ってますが・・・。

「あー・・・・・」

現状を把握する為なのでしょうか?
暫くあちこちへと視線を向けると、理解したのかマッシュは苦笑しました。

「まぁ。俺は良く分からんががやりたいなら良いんじゃないか?」
「これはやりたくなければ辞退しても良いという事ですよね?」
「でもそうしたら芝居が成り立たないんじゃないの?
観念して、一緒に舞台に立ちましょう?・・・」

ちょっとセリスさん、にじり寄らないでくれませんか。
というか踊るだけの端役ですよね?一組いなくても平気なのではないですか?

さん、是非やりましょう!
目指すは誰1人欠けていない、完璧な芝居なの!!」

マリアさんのきらきらとした期待に満ちた瞳。
セリスさんととても似てらっしゃるのに雰囲気が全然違うので少し混乱しますが。
両手を優しく握られて、じっと見つめられると・・・あの・・・・・・ええと、はい。

「わかりました」

女優さんの圧力を実感した瞬間でした。
それからあれよあれよと動きやすい服装に着替えてレッスンとなりましたが・・・。

「いやでも私、本当に踊った事がなくて・・・」
「大丈夫よ。誰だって初めてはあるものよ。一緒に頑張りましょうね!
・・・ごめんなさい。こんな事が無ければ迷惑をかける事もなかったのに」

しゅん。と落ち込んだように眉を下げる姿。
それはセッツァーさんの事を仰っているのでしょう。

「いえ。こんな事でもなければセッツァーさんとの接点は作れませんでしたから。
寧ろ素人が芝居だなんて・・・ご迷惑をおかけして本当に申し訳ないです」

こんな猛特訓までして頂いて。
私が出る必要性は本当に無いとは思いますが・・。

「ふふ、貴女は優しいのね。
・・・私達が無理強いしたのだから、そんな風に言わないで?」
「じゃあ今からでも辞退・・・」
「さあ、頑張りましょうね!」

やっぱり辞退させてくれないじゃないですかぁー!!

、往生際が悪いわよ!女なら度胸でやりきりなさい!
こうなったら私は完璧なマリアを演じてみせるわ!」

セリスさんに役者魂が!
おおー。マリアさんとパチパチと拍手をすれば、満足そうな笑みをみせてくださいます。

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*コメント*
take1。というか、ifルートの舞台強制参加ver.
ここから先が上手く回らずに没。
本編はほとんど出てませんが、この流れから性格はこんな感じになりました。
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NG07+縁を手繰る先/6


まぁ、正直────

全て、ご自分でなさってくださいよ。

て、感じでしたね。
ご自分1人では何一つ成し得る事の出来ない机上の空論を並べ立てる暇があるのでしたら、何か1つでも行動なされば良いのです。
え?上に立つ人間は、あちこち動かずに指示だけ出すものですか?
是非その素敵なお言葉をエドガーさんにもお伝え頂けませんか?あの方、フィガロに寄った際に書類仕事もしてましたからね。
普段の旅と、度重なる戦闘。加えて国王としての政務。
・・・・・本当に過労死してしまいそうで心配なのですが。

で、何でしたっけ?
そうそう。幻獣と人間の絆を繋ぐのはティナしかいない・・・でしたっけ?
もういい加減にしてほしいですよね。
幻獣関係は全てティナ任せじゃないですか。
ハーフだからこそ幻獣と人間の絆が結べる?御託は良いからご自身でやってください。
人間代表として誠心誠意、幻獣を説得して見せて頂けませんか?
ついでに先陣をきって帝国へ突撃して頂けるのなら、私の中のイメージは変わるんですけどねえ。
・・・・・・え?私の中のイメージとかどうでもいいですか?じゃあ、それはそれと言う事で。

まだお話の途中でしたが、色々限界で出てきてしまいました。
ティナには申し訳ない事をしましたね。
んん・・・でも駄目ですね。思い出したら苛々してしまって、放電が・・・・。


「荒れてるな、
「・・・マッシュ」

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*コメント*
この時点でtake3くらい←
ヒロインさん、バナン様のこと嫌いすぎない?
というとんでもない罵詈雑言でした。
頑張っても優しくならないので本編ではほぼカット。
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NG08+求める縁は真か偽か/3


「セリスとロックは何かあったのかしら?
私は・・・セリスとはナルシェで会ってそれきりだったから・・・」

彼女の事を何も知らない、と。ティナは寂しそうに呟きました。

「大丈夫。これからお互いに知って行けば良いんですよ。
ロックとの事は・・・ほんの少しすれ違ってしまったみたいですかね」
「そうなのね。仲直り出来れば良いのだけれど」
「ええ、本当に」

1つクッキーを頬張るティナに、私も頷いて返しました。

仲直り・・・お互いに話が出来ればきっと簡単なのでしょうけれども。

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*コメント*
魔導アーマー運搬船での会話。ここから先が弾まなかったので“ティナとお話し”の一文でスルー。
ちゃっかりクッキーを食べるティナさん可愛いと思うんです。(思うんです)
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